NPO法人で働く
“助け合える”という大きな安心感
理事長 井上 零子
“助け合える”という大きな安心感
所属組織での仕事や役割は?
NPO法人 一粒の麦(2005年9月設立 倉吉市見日町491)で理事長をしています。
法人の目的は、ソーシャルワークの基本理念である「人権」「社会正義」に基づいて、広く地域住民に対して福祉の向上、人権擁護に関する事業を行い、住民一人ひとりが互いに力をあわせ、たとえ心身や環境上の障がいがあっても、尊厳をもって暮らせる地域づくりを実践し寄与するとしています。
主な活動内容は、1.成年後見支援活動:社会福祉士事務所、市民後見ポートひとつぶ、ソーシャルワークステーションひとつぶ、2.居宅介護支援事業所 キラリの運営、3.サロン活動 等を職員 5名(社会福祉士2、介護福祉士3、介護支援専門員4)で行っています。
今の仕事に就いた理由やきっかけは?
70歳を契機に、約半世紀の社会福祉活動に区切りを付け、同志と共に更なる新しい一歩を踏み出すことにしました。それが、これまで出会ったサービス利用者の方々の願い “私も普通の暮らしがしたい” に応える権利擁護活動でした。
鳥取県社会福祉士会の魅力とは?
特に成年後見活動では、制度のスタート時点から手探りの中、仲間が集い鳥取県社会福祉士会ぱあとなあが発足しました。その活動を通し、切磋琢磨し信頼関係を構築した友がいることが活動実践の上で“助け合える”という大きな安心感となっています。又会員として地域の諸活動に参画出来るのも研鑽意欲をそそり生き甲斐となっていいます。
社会福祉士の魅力とは?
社会福祉士は主に相談業務に従事しますが、個々人のニーズ、地域のニーズや課題を直に把握出来る立場にあり、かつ各職場は勿論のこと異業種の方々とも連携が容易な職種の資格であり、それをもって様々な社会活動を新規展開出来るところに喜びがあります。
これから社会福祉士として、取り組んでいきたいことを教えてください。
2025年にかけて団塊の世代が後期高齢者入りとなる時を前にして、親族後見人の減少と共に、ぱあとなあは勿論のこと専門職の成年後見人が不足してくることは必定です。関係者の方々の協力を得ながら、人生100年時代の地域貢献活動として、地域のシニア層の人々を対象に、引き続き市民後見人を養成し、受任・活動の支援を組織として取り組める体制を構築したいと考えます。