行政で働く
社会全体に対してアプローチをする
係長 松本 誠一
社会全体に対してアプローチをする
所属組織での仕事や役割は?
私は福祉の専門職ではなく、県庁の一般事務職員として働いています。現在は福祉保健部にいますが、一般事務職員のため予算・決算業務や会計事務などの財務業務、法令改正等に係る例規に係る業務を担っています。
今の仕事に就いた理由やきっかけは?
元々人と関わる仕事がしたいと考え、福祉分野の中でも、相談援助の専門職である社会福祉士を目指していました。最初は県外で就職を考えていましたが、急遽地元に戻ることにしたため、希望職種で採用になりませんでした。これまで税務・庶務など10年以上も福祉とは無縁の職場でした。
鳥取県社会福祉士会の魅力とは?
そんな中、ある年の定期異動で初めて福祉保健部に異動したことから、縁を感じ鳥取県社会福祉士会に入会しました。はじめは、社会福祉士としては全く働いていない自分にとっては、仕事上も全く関わりがないと感じ、違和感がありました。
しかし、福祉行政で働いているうち、「現場はどうなっているだろう」とか、ちょっと行政職員が施設に直接問い合わせにくい(施設も「県からの問い合わせ」とか、あまり受けたくないでしょうから・・・)疑問が時々起こります。普通では聞きにくいですが、そこは社会福祉士会の会員であることを「利用して」、会員に相談させてもらったりしています。
社会福祉士の魅力とは?
私は相談員のような業務についたことがないですが、法律で社会福祉士とは「専門的知識及び技術をもって、環境上の理由等により日常生活を営むのに支障がある者を支援する」とあるようです。
この「日常生活を営むのに支障がある者」というのを単に福祉ニーズがある者と解せば、相談員的な話になると思いますが、みんな誰でも日常生活を営むにはそれなりの苦労をしていて、そんな社会全体に対してアプローチをするのが社会福祉士(ソーシャルワーカー)なのではないかと考えています。
これから社会福祉士として、取り組んでいきたいことを教えてください。
私は今後もおそらく社会福祉士として相談業務などを行う機会はないのだろうと思います。しかし、そういうことではなく、私が行政分野で社会に対して向き合い、自らの業務を進めることが、社会に働きかけるソーシャルワーカーとしての役割を担っているのではないかと感じています。そのためにも社会福祉士という資格と社会福祉士会というネットワークを活用していきたいと思っています。